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ドミノ サーバー
HP-UX の設定

メモ 以下の設定を行うには、通常よりも大きな値をパラメータに設定することを許可するように SAM の設定を変更しておく必要があります。
ドミノ サーバーのマシンを OLTP/Database サーバーマシンとして設定するためには、System Administration Manager (SAM : システム管理マネージャ) を使って設定を変更することを強くおすすめします。以下の手順に従います。
1. SAM を起動します。
2. [Kernel Configuration] を選択して開きます。
3. [Configurable Parameters] を選択して起動します。
4. [Actions] - [Apply Tuned Parameter Set...] を選択します。
5. [General OLTP/Database Server System] を選択し、[OK] をクリックします。
6. 以下の表のいずれかのパラメータを選択し、次の作業を行います。
a. [Actions] - [Modify Configurable Parameter...] を選択します。
b. [Specify New Formula/Value] ボタンが選択されていることを確認します。
c. [Formula/Value:] テキストボックスに、以下の表に書かれている値を入力します。
d. [OK] を押します。
パラメータ | 値 |
NSTREVENT | 50 |
NSTRPUSH | 16 |
NSTRSCHED | 0 |
STRMSGSZ | 65535 |
aio_max_ops | (nkthread) |
max_thread_proc | (nkthread*8)/10 |
maxdsiz | 0x20000000 |
maxfiles | 4096 |
maxfiles_lim | 4096 |
maxtsiz | 0x0C000000 |
ncallout | (nkthread) |
nflocks | (nfile/2) |
nkthread | ((nproc*8)+16) |
shmseg | 64 |
7. [Actions] メニューから [Process New Kernel] を選択します。(これは、ドミノ サーバーからの要求を処理するためにカーネルリソースを再構築します。)
重いクライアントのロードや、カーネルリソースを大量に消費するノーツアプリケーションは、上記の推奨値より大きな値をパラメータに設定しなければならないことがあります。特定のパラメータの設定ガイドラインを以下に紹介します。HP では、「Glance Plus」という、リアルタイムモニタリングツールを提供しています。Glance Plus は、HP アプリケーション CD に入っており、アプリケーションの実行中にこれらの値の状態をモニターできる便利なツールです。ほかのアプリケーションもシステム上で同時に使われているときは、これらの値の変更中には警告を出すようにしてください。
maxfiles と maxfiles_lim: これは、プロセスごとのファイル記述子の数に対する、ソフト的/ハード的な制限値です。多数のアクティブなクライアントがあるときや、多数のファイルを開くときは、この値を増やさなければならないことがあります。(推奨値が SAM のデフォルトで許可する最大値を超えるときは、これらの値を設定するために SAM の設定を変更しなければなりません。このリリース情報のトピック「HP-UX - maxfiles と maxfiles lim の変更」にこの設定について説明されています。)
nkthread: これは、システム全体の合計スレッド数です。一般的に、システムが管理する予定の同時に起動するクライアント数の3倍の値を最低でも設定することをおすすめします。
nfile: これは、システム全体で開けるファイルの合計数です。一般的に、「(アクティブなドミノユーザーの5倍)+2048」の値を設定することをおすすめします。
nflocks: これは、システム全体で開かれているファイルに対するファイルロック の合計数です。一般的に、上記で説明した nfile の値の2分の1以上の値を設定することをおすすめします。
nproc: これは、システム全体の合計プロセス数です。ドミノはスレッドを使います。nproc はクライアントの数に直接には関係しないので、通常はこの値を増やす必要はありません。ほかのパラメータは nproc をもとに値が計算されるので、この値を増やすとほかのパラメータが許可された値の範囲を超えてしまうことがあります。
ninode: これは、システム全体の inodes の合計数です。個別に開くファイルが大量にあるときは、この値を増やさなければならないことがあります。
maxdsize: これは、使用できるダイナミックメモリの量に影響します。重いクライアントのロードには、この値を増やさなければならないことがあります。
そのほか、追加の留意点を以下に示します。
- 一部のカーネルパラメータの値を増やすと、カーネルが使うメモリの量に影響します。少ないメモリのシステム上(最低推奨値に近いシステム上)では、ブートされないカーネルを起動しなければならなくなったり、デスクトップ環境を起動するための十分なリソースがなくなることがあります。
- 一部のパラメータは SAM がチェックする最大値を持っています。また、ほかのパラメータから計算して設定されているパラメータもあるため、あるパラメータの値を増やすとほかのパラメータが許容範囲を超えてしまうことがあります。
- 一部のパラメータは、ある方法でほかのパラメータと連動するようになっています。(例:max_thread_proc <= nkthread)
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