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トラブルシューティング

ドミノ サーバー
トークンリングや FDD、LAN/WAN の混合トポロジネットワーク環境と SPX

Microsoft の NWLink を使用する Windows 95、Windows 98、Windows NT システムでは、SPX ネットワークの巨大なパケットをサポートしません。このプロトコル上の制約はトークンリングや FDDI、また場合によっては IPX/SPX を使う LAN/WAN 混合トポロジネットワークで問題となり、次のノーツ/ドミノのエラーを生成します。

クライアントまたはサーバーのエラーメッセージ:
サーバーセッションのエラー:

この問題を修正するには次の 2 つの方法があります。

これらのアプローチでは、クライアントサービスおよび NIC ベンダーのドライバによっては、IPX/SPX パケットサイズのコントロールが必要です。

Microsoft スタック:

NIC ベンダーのドライバによって、インターフェースのプロパティを変更するか、レジストリを編集してフレームサイズを調整する必要があります。アダプタに同梱のマニュアルを参照するか、インターフェースのベンダーサポートスタッフに要件を問合せてください。フレームサイズの設定値を決めるには、下の表を参照してください。

Novell スタック:

Novell クライアントサービスは、他のシステムには大き過ぎて受け取れないような SPX パケットを作成しないための方法を提供します。「Link Support Layer Max Buffer Size」設定を使うと、転送バッファサイズが制御されます。LSL バッファ設定を作動させるには、ODI ベースのアダプタドライバも必要です。アダプタに同梱のマニュアルを参照するか、インターフェースのベンダーサポートスタッフに要件を問合せてください。パケットサイズの設定を制御するのに必要な LSL バッファ設定値を決めるには、下の表を参照してください。


トポロジ/フレームタイプフレームサイズIPX パケットサイズSPX データサイズLSL バッファサイズコメント
Ethernet/DIX または RAW151815001458N/Aエントリは参照用
Ethernet/802.2 LLC151814961454N/Aエントリは参照用
トークンリング/802.2 LLC1522150014581500ブリッジかルーターを使って DIX Ethernet と接続するか、RAW で TR と接続する SPX 用に最適化済み
トークンリング/802.2 LLC1518149614541496ブリッジかルーターを使って LLC TR まで Ethernet と接続する SPX 用に最適化済み
トークンリング/802.2 LLC2048202619842026古い 4Mb アダプタと、そのアダプタを使用するネットワークで必要
トークンリング/802.2 LLC4096407440324074パフォーマンス最適化済み
トークンリング/802.2 LLC4202418041384180Novell デフォルトのフレームサイズ
トークンリング/802.2 LLC4500447844364478
FDDI/802.2 LLC1538150014581500ブリッジかルーターを使って DIX で Ethernet と接続するか、RAW で FDDI と接続する SPX 用に最適化済み
FDDI/802.2 LLC1534149614541496ブリッジかルーターを使って LLC で FDDI まで Ethernet と接続する SPX 用に最適化済み
FDDI/802.2 LLC4112407440324074ブリッジかルーターで 4096 fs を使って FDDI まで TR と接続する SPX 用に最適化済み
FDDI/802.2 LLC4218418041384180ブリッジかルーターで 4202 fs を使って FDDI まで TR と接続する SPX 用に最適化済み
FDDI/802.2 LLC4516447844364478ブリッジかルーターで 4500 fs を使って FDDI まで TR と接続する SPX 用に最適化済み
FDDI/802.2 LLC4096405840164058パフォーマンス最適化済み
FDDI/802.2 LLC4202416441224164Novell デフォルトのフレームサイズ
FDDI/802.2 LLC4500446244204462
注意: トークンリングではこの表に記載されているのよりも大きなフレーム/パケットを処理できます。ほとんどの場合、上記はネットワークで使われる値です。他の値が必要な場合は下記の式を使って算出してください。

注意: LLC/SNAP フレームを使う IPX は推奨できないため、これらの表に含まれていません。

注意: SPX II を使う Windows NT システムでは、必要な共通パケットサイズをシステム間で調整します。
ワークステーション (IPX クライアント) の接続プロセス時に、NetWare サーバーにアクセスして、Netware サーバーが受け取る最大フレームサイズを含む追加設定情報を取得します。デフォルトでは最大フレームサイズが 4202 に設定されています。Ethernet ネットワークでは、トポロジの制限値 1518 が優先されますが、トークンリングや FDDI ネットワーク、また混合トポロジネットワークではこの値が SPX との通信で問題となる場合があります。

フラットなネットワーク内では、ノーツとドミノ サーバーのシステムの設定が NetWare で要求されるデフォルトの設定値に設定されていることを確認してください。トークンリングまたは FDDI のどちらかにスイッチ、ブリッジ、ルーターで構成されたネットワークがある場合は、NetWare サーバーの設定で「Set Maximum Physical Receive Packet Size」を 4096 に変更することを推奨します。スイッチ、ブリッジ、ルーターのメモリバッファの適合性が向上します。混合トポロジネットワークでは、上記の表に記載された最適化の中からいずれかを選択して使うことが必要になる場合があります。その際のガイドラインを下に示します。


SPX は SPX II とは異なり分割可能なプロトコルではないため、異種トポロジで構成されたシステムを持つネットワークでは、 フレーム/パケットのサイズを変更して、トポロジ間で許可される小さなサイズ(最大共通サイズ)に調整することが必要です。システムがより大きなフレームを使えるトポロジに接する場合、各端末システムの最大サイズが同じに設定されていれば、障害が発生しません。それ以外は、混合トポロジでは次の変更が必要です。


NetWare サーバーをルーターとして使う
トークンリングで NetWare サーバーをルーターとして使う場合は、NetWare サーバーの STARTUP.NCF ファイルに次の行を追加することを推奨します 。
次に必要な変更があればドミノ サーバーとノーツ クライアント システムに対して行います。 これで NetWare サーバーにアクセスするすべての端末で必ず 4096 のフレーム制限が使われることなります。

注意: ネットワークセグメントが低いフレームやパケットサイズに設定されている場合は、ネットワークに別の値が必要な場合があります。ネットワーク管理者と障害の可能性について相談して、ネットワークでサポートできる最大値を使ってください。


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